先日、施設へ一本の連絡が入りました。

ワンコの散歩中、ワンコが茂みの中から瀕死の仔猫を見つけた。
すぐに病院に連れて行き獣医さんに処置してもらい一日経つが、ご飯も食べないし身体が冷たい。

身体を温めることや、もう一度獣医さんに相談すること、強制給餌はできるのか?などをお聞きし、保護者様も今後飼うことができないというやりとりなどもあり、当施設で引き取ることにしました。

仔猫ちゃんを迎えに行き状態を確認しました。
確認した瞬間、保護者様にはつらい言葉ですが、

「かなり苦しい状態です。できることをします」としか伝えられませんでした。

本来その仔猫の大きさであれば1.2キロほどの体重が欲しいところでしたがその子は600gしかありませんでした。病院へ向かっている最中にも命を落としかねないほど弱っており言葉が通じないことなんてわかっていますが、頑張れ!と声を掛けずには入られませんでした。

骨と皮、ひどい猫風邪で目も開けられない状態。
抱きかかえても身体に力が入っていないのがわかるほど衰弱していました。
病院で必要な処置をしてもらい、施設へ帰ってきました。

シリンジで給餌し、ケージにはあたたかい寝床と怖くないように目隠しの布をかけて、元気になってくれ!と祈り様子をみました。

深夜2時ぐらい、ガサガサとケージの中を仔猫ちゃんが動く音が聞こえました。
動けるようになった!?元気になった!?と
掛けている布を少し開け中を覗くと、仔猫ちゃんは力なく倒れており口を開けて呼吸をしていました。体力が落ち過ぎて寝床に戻れませんでした。
その側には真っ黒な便がありました。便を開くと大量の毛が混じっていました。

そしてそのまま私の腕の中で亡くなりました。

深夜に仔猫の急変を聞いて家を飛び出し施設へ向かってきてくれたボランティアさん。
次の日、動物霊園へ供養に向かう前にたくさんのお供え物、献花を持ってきてくださったボランティアさん。
みなさんに励ましの言葉をいただきました。

ご飯を美味しそうに食べる姿、元気に走り回る姿、愛情を注いでくれる飼い主様との出会い。
共にいた、たった10時間の間にたくさんの想像をしていました。

元気になって美味しいもの食べよう?おもちゃでいっぱい遊ぼう?
何回も伝えました。

でも救えませんでした。

このお話を書くか書くまいか悩みました。
助からなかった話、助けられなかった話なんて誰も嬉しくないし、救いもない。

書くことに決めたのは、普段私たちが生きている実生活の中の片隅で命が消えるという大きなことが起こっていることを伝えたかったし、伝えることが使命だと思っているからです。

一方では、私なら助けられた。と言われる方もいるかもしれない。
そこは全力を尽くしたとしか言えないですが、この出来事から多くを学び、一頭でも多く救えるようになりたい。
決して、仔猫ちゃんの命を無駄にしない。

仔猫の今日子ちゃん。
苦しかったね。今はお腹いっぱい食べれて元気に走り回れているかな?
この世に生まれ何も楽しいことを経験できなかった。
せめて死後の世界、生まれ変わりがあるのなら、そこでは幸せになって欲しいと心から願います。