激かわニャンコがやってきました!
命名、透ちゃんです!

めちゃくちゃ可愛い透ちゃんですが、壮絶な生活の末センターに収容されていました。

透ちゃんはセンターからの依頼で当施設にやってきました。

センター収容の経緯は、飼い主様の他界です。

飼い主様が他界された場合、大抵飼い主様の実子であったり、成年後見人の方が一番最初に気付くケースが多いです。

そして、亡骸の横に動物がおり里親様を探す時間がなかったりで保健所やセンターに行きます。
愛する人を失い、そして保健所に送り込まれる。
それだけでもとてつもなく辛いことです。

透ちゃんの飼い主様が他界後、お家に足を踏み入れたのはお子さんでも成年後見人でもありませんでした。

警察です。

警察が鍵を壊し踏み込みました。

借家であれば大家さんがマスターキーを持っています。
その鍵がないから警察が踏み込んだのでしょう。

持ち家での生活による孤独死。

ご近所から異臭がするなどの通報を受けての行動だと想像できます。

異臭がするまで幾日掛かります。
警察が踏み込むまでも手続きやらで時間が掛かるものかもしれません。

その間、透ちゃんはどうやって命を繋いだのでしょうか。
待ってたら用意してくれたご飯、お水が出てこない。
トイレも掃除されないから我慢した日もあったでしょう。

ここまで話すとショックを受けられる方がいるかもしれませんが、決して口にしたくないものまで口にしないと生き延びられない生活だったと思います。
飼い主様他界による保護動物の場合、そうして命を繋いでいるケースは決して珍しい事例ではないです。

顔はまん丸だけど体は骨張っていて、コームぐしを通すと凄まじい量の死毛が取れて、その死毛の下からは大量のフケが出てきます。足も本来真っ白なはずなのに糞尿の汚れが染み付き、拭いても若干茶色く濁っています。

突然死は逃れようもない事故かもしれません。
私だって明日、突然死ぬかもしれない。
最近、終活という言葉を聞きます。
自分が死んでしまった後の準備は動物と暮らす人にとって絶対必要なことだと思います。

じゃないと透ちゃんのように辛い想いをする子が増えてしまいます。
透ちゃんの飼い主様も透ちゃんが辿った辛い日々なんて想像すらしていなかったかもしれません。

まずは最期まで伴侶動物を看取るということ。
万が一の事故のことも考え準備しておくこと。
とても大切です。

透ちゃんの心身のケアをし、もう一度幸せを感じれる新しい飼い主様を探してまいります。