ジュンくん。推定12歳。

飼い主様が突発的に倒れられそのまま入院。

ケアマネージャー様が飼い主のいないお家を訪ねると、ジュンくんの動物病院の診察券を発見しました。

ご高齢のため、室内は荒れておりどこにジュンくんがいるのかわかりませんでした。

診察券の電話番号に掛けると、やはり飼い主様は猫ちゃんを飼っているとの情報。

ケアマネージャー様は物でごった返している室内を捜索の上ジュンくんを発見しました。

飼い主様の病の症状的にもう一度家に戻るのは難しい状態ということでジュンくんは当施設へやってきました。

数日が経過し、意識不明だった飼い主様が目覚められたと連絡をいただき、私は入院している飼い主様の元へ向かいました。

ケアマネージャー様が、意識朦朧としている飼い主様へ当施設の紹介をしてくださいました。

「リーフノットさんがジュンくんのお世話してくれるからね?」と伝えています。

私も割って入り

「お母さん?聞こえる?ジュンくんはきちんとお世話して幸せになってもらうからね?安心して治療を頑張ってね?」と伝えました。

飼い主様は
「ありがとうございます。ジュンくん、いつも私の膝にいたの。良い子なの。お願いします。このお礼は絶対しますから」とおっしゃられました。

ジュンくんは施設へ来た当時は少し引きこもっていました。

しかし、時間が立つにつれ、お出迎えや足元で眠るようになりました。抱っこもずっとしててもどこにも行かない、人が大好きな子でした。

これだけ人が好きな子ならきっと出会いはあるはず。
12歳ということと、慢性鼻炎を除けば・・・

どうしても若猫ちゃんがもらわれていく傾向にあります。
一緒に暮らすなら少しでも長い時を共に過ごしたい。
そう思うのは当然だと思います。

今回ジュンくんにお声を掛けてくださった里親様は、それらのことを理解しながらも引き受けてくださいました。

お子様もまだまだ小さいですが、とっても優しい子です。

お爺ちゃんお婆ちゃんに紹介するんだ!とジュンくんの似顔絵も描いてくださっていました。

トライアルを終え正式譲渡の契約に伺うと、ジュンくんはコタツの中にいました。

コタツから出てくると、コタツ布団をグイグイと押し除け戻っていきました。

先住猫ちゃんともようやくコタツの中でデートもしたようです。

一度は、悲しい想いをしたジュンくん。
これからは幸せだけの時間でありますように。

ジュンくんを迎えてくださった里親様、ジュンくんを保護できる環境を作ってくださっている支援者様に心からの感謝を申し上げます。