こんばんは!飛田です。
タイトルにある虹の橋のお話はご存知でしょうか?
今までに動物と共に暮らした方々はご存知の方が多いと思います。
初めて動物と共に暮らしている方は知らない方が多いかもしれません。
動物関係のお話では犬の十戒と同じぐらい有名なお話かもしれません。
内容はまだ伏せさせていただいて、まずはいつものごとく私の体験談を。
小学校6年生の卒業式前日にインコのピー助を亡くしました。
卒業式はまぶたを腫らした状態で出席し、小学校を卒業する寂しさで周囲の同級生たちが泣く中、私は違う意味で泣いていました。
その動物を亡くすことの辛さを知っていたから、以前の職場である保護施設で務める時も一番心配していたことでした。
採用面接で最後に何か心配なことはあるか?と聞かれた時、こう尋ねました。
「施設で天寿を全うする子がいると思います。その時の自分の気持ちが持つかどうかが心配です」
面接官である代表は即答で
「後悔をしないように施設の子たちに尽くすの。別れることはもちろん辛いけど、一番辛いのは何もしてあげられなかったという後悔。後悔をしないように尽くしてあげてください。生きている間にできる最大限の事をしてあげてください」
今もその教えを守らせていただいています。
もっと散歩してあげればよかった。
もっと大好物を食べさせてあげればよかった。
もっと遊んであげればよかった。
しかし、後悔がなくともやはり別れは辛い。
家に帰りご飯の用意をしてあげている時、もういないことに気付いてしまい悲しみの波が押し寄せる。
朝起きて空のケージを見て、そこに当たり前にいた子がいないことに夢であってくれ、と両手で顔を覆う。
ここまで涙って出るものかというぐらい止まらない。
勝手に溢れてくる。
そんな時、私は虹の橋のお話と出会うことができました。
内容は、
この世と天国とをつなぐ虹の橋というものがあり、共に暮らした動物はその橋のふもとの丘で遊んでいます。この世にいた時の病気や怪我は全て治っており元気です。
その状態で飼い主様が来るのを待っています。時が経ち飼い主様が虹の橋に来たら一緒に橋を渡る、というものです。
私は正直、心霊やスピリチュアルなものはあまり信じません。
しかし、この話には救われました。
悲しみも癒えることはないのですが少し前を向けました。
広報活動先で、
「親を亡くした時より辛い」と笑いながら言われる方がいますが、
それは多分、一緒に過ごした密度が違うからだと思います。
親や家族には自分以外にも友達や仕事仲間がいます。
見ているのは自分だけじゃない。
しかし伴侶動物は一心に飼い主だけを見ています。
全身全神経を自身に預けてくれる子がいなくなって、辛くないはずがない。
ふっと今一緒に暮らす子がいなくなる事を想像する時があります。
怖い。その時が来ることが恐ろしい。心の底からその時が来ないでくれと思う。
動物の一生は短い。事件が起こらない限り間違いなく自分より先に逝く。
辛いことが襲いかかってくることは確定してる。
でもこの恐怖も家族に迎え入れると決め、一緒に暮らしている責任に含まれています。
辛さを受け止めることも動物と共に暮らす人の責任であり義務です。
飼い主として、家族として、最後の最後までやり遂げて、虹の橋というものがあるのなら、一緒に渡りたいと思います。
「待たせたね?」
「大丈夫です。待つのは得意なんです」
「そっか。そうだったね」
「はい。お利口に待ってたので久しぶりのオヤツを所望します」
「オーケー、橋渡ってからね?」
「ウ〜〜っ! ガブっ♬」