少し前、アパレル業を営んでおられる支援者様から様々なアーティストが集うイベントに参加させていただきました。
動物保護施設がアーティストが集うイベントに参加!?
最初お声を掛けていただいたときは、動物保護事業と芸術ってかけ離れている感がするなぁ・・・
本当に参加させてもらってもいいのかなぁと思っていました。
ですがよくよく考えてみると、一見かけ離れている方々、もしくは全く無関係の方々にこそ知ってもらわなければいけないことなんですよね。
動物保護施設というものがあって、日本の動物達の現状ってこんな状態っていうことをすでに知っている人よりも、全く知らない人。
動物を飼ったことがない人。
これから飼うかもしれない人にこそ伝えなければこれ以上広まることはないんですよね。
芸術家の方々でも動物に関心を寄せている方はもちろんたくさんいるわけで。
結果イベントは私の中でとてもありがく意味のあるものになりました。
イベント中、主催者であり、アパレル業の代表であり、支援者様からこのようなお言葉をいただきました。
「飛田さんは怒りの人やね」
その言葉を聞いた私は軽くパニックになりました。
今まで聴き慣れていない言葉だったからです。
「え? 怒りの人? 私がですか?」
その方は、「そう。飛田さんは怒りの人だよ」と頷きました。
私は目を丸にして問いかけます。
「正直驚いています。いい格好する気などありませんが、これまでどちらかというと優しい人や柔らかい人、温厚な人って言われてきました。どうしてそう思われたんですか? 怒ってるように見えました?」
その方は少し口元を緩め
「だからですよ。仕事内容上、腹を立ててることだらけのはずです。
かかってくる相談電話の中には理不尽に動物を手放す人もいるわけですよね?」
実際、過去相談電話の内容で「そちらで引き取ってくれなければ保健所に持っていく」と言われたこともあります。命を盾に脅迫紛いのことを言ってくる人もいます。
その方は話を続けます。
「その怒りが飛田さんの普段の姿から見えない。だからこそいつかこの子は怒りに押しつぶされてしまうのではないか? と心配です」
私は目頭が熱くなりました。
あぁ、この方は自分の心の奥の奥まで見えている。見てくれている。
その物の見方は芸術家として生きてこられて培われた物なのかもしれません。
心配してくださったことが嬉しかった。
しかし安心してもらえるかどうかわかりませんが、心のコントロール方法も少しは分かっているつもりです。
【こういう考え方の人もいる】
【これが現状。大切なのはこの先どうするか】
【こういうことにならない為にはどう動くべきなのか】
理解し難い人の気持ちをどうにか理解して、次に繋げる。
人に幻滅はしない。捨てる人もいるけど、掬い上げてくれる人もいる。
捨てる人の理由を知り、掬い上げてくれる人を増やす。
この方のおかげで、文章にできない気持ちを改めてまとめることが出来ました。
これは最高の出会いをしたというお話。
行ったことがない世界に気付きがたくさんありました。
K様、本当にありがとうございました。