「すみません。うちの子ペットショップで迎え入れてしまって……
保護施設があるって知らなかったんです。
次は保護猫ちゃんを迎え入れようと思います」
↑これ。
めちゃくちゃ耳にします。
広報活動中、申し訳なさそうに言われるのです。
あくまでも私は!なんとも思いません。
あ、いや、思います。
関係無いです。
どこで迎え入れようが関係無いですよ。
等しく同じ命であり生きています。
そんなことより「次」なんて言わないで。
この内容に触れるのは勇気が必要です。
ボコボコに叩かれるかもしれない。
それでも別にいいですけど私の考え方を上手に説明できたらと思います。
まず、当施設には来られる時も私とお話しされる時もそのような申し訳なさは必要ありません。
純血種であろうが元野良ちゃん、保護猫ちゃんであろうが等しく愛してあげてほしい。
いや、きっと愛してくれてますよね。
私がペットショップ潰れろ!って思ってると思って申し訳なさそうにされるのです。
でも「次の子は…」という言葉をおうちの子が聞くとショック受けちゃいますよ。
大阪出身か東京出身かの違いだけじゃないですか?
アメリカ出身か日本出身かの違いだけじゃないですか?
問題は生まれ方です。
生まれたのであれば誰かが愛してあげないとどうなるかわかりません。
なぜ生まれるのか。
売れるからですよね。
じゃあやっぱりペットショップで買ってはダメなの?
いや、生まれてるから買わなダメなんですよ。
生まれないようにしないといけないんですよ。
生まれないようにするには売れないようにしないといけないんですよ。
無限スパイラルですね。
じゃあペットショップが潰れたらどうなるか…
動物関係の商品を取り扱ってる企業がバタバタ潰れるかもしれませんね。
動物が売れないので飼う人も買う人もいなくなる。
他の仕事探してもらえばいいやん!!て人も多いでしょう。
でも、この決断をお国がしますか?
失業者を増やすようなことをするとは思えない。
みんな守るべき家族がいると思うんですよ。
んじゃどうするの?
選択肢を増やすんです。
保護動物のことを伝えて、保護動物を迎え入れてくれる人を増やして売れなくするんです。
自然に「あれ?生体売れなくね?繁殖しまくっても赤字だよ…これじゃ…別の仕事探そう…」って持っていくしかない。
政治家でも著名人でもない私が唯一出来ることかもしれない。
自分が政治家になれば解決するんじゃないか?なんて考えたこともあるし、勧められたこともあります。
動物のことに理解のある政治家さんも頑張っておられる。
でも生体販売禁止!とはなっていない。
なれない原因があるんですよ。きっと。
それこそ、失業者が増えるなどの問題が。
人のモラルは間違いなく上がってるはずです。
保護施設に純血種は少ないですから。
(あくまで私が知るところです。純血種が多いところは……これは来たるべき日にカラクリを伝えたいと思っています)
純血種が保護施設にくるのはブリーダーやペットショップの多頭飼育崩壊の子達がほぼです。
ということはペットショップで買った人はおうちの子を大事にしてくれているということです。
気に病むことないです。
今、私たちの目の前に立ちはだかってる壁は「文化」です。
私が小さい頃から存在していたペットショップ。
動物を飼うにはペットショップに行く、という文化が確立されているんです。
京都の建物、文化を守ろう!と一緒です。
清水寺潰そうよ!って言ってるのと似たようなものかもしれません。
次は保護動物迎え入れる!
確かに嬉しいです。
そうしてほしいなって思う。
でもまず第一は、おうちの子を愛してほしい、この子じゃないとダメ!ってぐらい愛してほしい。
これが悲しい思いをする子を減らす第一歩だと思うから。
みんなおうちの子を本当の家族、息子娘と捉えてくれていたのであれば起こっていない現状のはずだから。
最近は調べていないのでわかりませんが一時は人の15歳以下の数より動物が飼われている数の方が上回っていたそうです。
多いと捉えるか少ないと捉えるか。
私はすごい数だな…と思います。
少子化に関係してるとさえ思える。
動物を飼うってそんなに簡単なことじゃないと思います。
ブームやらなんやらで日本の犬猫は増えすぎてしまったのかもしれませんね。
飼わない。
これも動物問題を解決する1番の近道かもしれませんね。