〈2022.9.29〉
飼育不可物件で飼われていたミーくん。
飼われていた理由は恐らく「お外で放っておけなくて…」だと思います。
何故断言ではないかと言うと、第三者様からの依頼だったからです。
飼育不可物件で飼っていて管理組合から退去命令が出ているとのことでした。
その地域は虐待の噂もあり、尚更守るために迎え入れたのかもしれません。
元飼い主様には申し訳ないですが、来た当初、健康状態があまり良好とは言えなかった。
写真でもわかるように片目が失明している上、ガリガリな状態が来た当初のミーくんです。
最終的にはかなりふっくら幸せ体型になってくれました☺️
ミーくんはとにかく女性が大好き。
見学に来られた里親様が気付いた時にはスッと隣に鎮座していました。
「なになに〜?君どうしたの〜🥰」
と里親様のハートをバチッと射抜きました💘
トライアル送迎時に私は里親様に訪ねました。
「ミーくんは片目も不自由なのに何故決断されたのですか?」
すると里親様は
「え……?ハンデがある子を守ってあげたいって思うものじゃないですか?あれ?なんか私の感覚がおかしいですかね💦」
グッと息を飲みました。
私はミーくんが施設に来た時、
『ミーくんにお声が掛かるのは時間がかかるかも知れない』と思ってしまいました。
ミーくん、ごめんね。
里親様の返答を聞いた時、頭をぶん殴られた気分でした。
どの子に対しても諦めるつもりなんて微塵もない。
でも現実仔猫の方が貰われやすいし、ましてやハンデがある子、エイズ白血キャリアがある子は急激に難しくなる。
誰もが迎え入れる子と長く共にありたいって思うのは自然のことで……
保護依頼が集中するところではあるけれど、その数はとんでもないもので里親希望者様の数を軽く越えてくる。
捨てる人や全ての人が最期まで責任を持って自分が何かあった時のためのことを考えていてくれる人ならば殺処分の数がここまで多くないわけで……
里親様はミーくんを幸せにしてくれるだけではなく、私に可能性は無限にあることを改めて教えてくださいました。
先住猫のねねちゃん。
彼女もまた元から身体が丈夫じゃない子です。
ミーくんは正直猫があまり好きじゃない。
そのことを踏まえてのトライアル。
結果……
ミーくんはねねちゃんにゾッコン❤️
ねねちゃんが病院に行く時もキャリーの周りをウロウロ心配そうに鳴きます。
これからも里親様ご夫婦もねねさんもミーくんも末永く幸せに暮らしてほしいです。
ミーくん。
新しい家族ができただけじゃなくガールフレンドまでできたね。
一度は悲しい経験したけど、これからは大丈夫だね。
いっぱい笑かしてくれたミーくん。
どうかお幸せにね。